「中期防予算、1兆円超圧縮…財務省方針」
「陸自定数、防衛庁案が財務省案を4万人上回る」
おいおい、1兆円削減化かよ・・・大きくでたな。で、これがどうなるかというと、現在の防衛大綱による規模はこんな感じ。
現行防衛大綱
陸自 18万人(常備15・2万、即応予備1万)、戦車1200両
海自 護衛艦60隻、潜水艦16隻、航空機220機
空自 航空機430機(内戦闘機350機)
で、防衛庁案と財務省案だとどうなるか。というわけだけど、ソースが2chなんだけど、防衛大綱に関するページを見る限りおお外れではなさそう。
新防衛大綱 …11月末までに決定
防衛庁案
陸自 16・2万人(常備15・2万、即応予備1万)、戦車678両
海自 護衛艦50隻、潜水艦16隻、輸送艦3隻、補給艦5隻、航空機156機(+練習機19機)
空自 戦闘機282機、偵察機14機、輸送機61機、給油機4機
財務省案
陸自 12万人(常備11万、即応予備1万)、戦車425両
海自 護衛艦38隻、潜水艦14隻、輸送艦3隻、補給艦4隻、航空機125機
空自 戦闘機216機、偵察機10機、輸送機42機、給油機4機
次期中期防 (現中期防比) …年末までに決定
防衛庁要求 4900億円増額
財務省要求 1兆円削減
うううーむ。ミリオタとしては悩ましいところではあるなぁ。もはやこれは大敗北状態ではないかね。
財務省が言うには、冷戦崩壊により欧州ではかなりの削減(2/3から半分)に成功したからって、あんた、アジアはそうはいかんだろう。欧州はNATOとECが東欧諸国を吸収していく形で変化していったんだからああいったんであって、この冷戦構造をいまだに引きずるアジアでか。という突っ込みは当然ある。
とはいえ・・・日本の未来がそれを許すのか。といわれると果たして疑問だったりしている。
問題の2chスレでも結局は財政的問題が出てきて、ついには根本にあるのが少子高齢化問題であるんじゃないか。という流れになってきている。いやあ、金が絡むと話が多方面に行くなぁ。個人的には今の20歳代、30歳代にとって今、子供を生み育てるというのがどれだけ苦痛かを考えると、結婚して税金半額、子供を生んだら税金を無税かそれに近い値でもしないかぎり(それが道徳的とかそういう問題は置くけど)、いや、それであっても少子化に歯止めはかからないんじゃないかと思う。じゃあ結局は移民を許容していくしかないのか。とは思うのだけれど、これもまた厄介な話で、ドイツの例を見ているととてもではないが・・・。
海上自衛隊はインド洋派遣のローテーションと日本海のプレゼンスで結構疲弊していると聞くし、陸上自衛隊もイラクのサマワから帰ってきたばかりの札幌の第11師団が早速新潟方面に展開していたりと、大車輪で動いている。これにことさら配備を縮小し、人員を削減するのはいささか将来を考えると頭が痛い。アメリカ軍のようなトランスフォーメーションはしていく必要があるんだろうけれど、単純にそれは予算を減らして、人員を減らして・・・というわけではないし。
冷戦時、10年後冷戦が崩壊するとは誰も予想しなかった。冷戦崩壊後、誰もが今のテロのような非対称戦争になるとは想定していなかった(一部にレポートは出ていたけれど)、そして今、再度ミニマムな地域紛争の気配が漂ってきている。財務省がちゃんとそこらへんを踏まえて予算を出してくれるといいけど・・・MDはやめようよ、やっぱり(ミリオタとしての本音)。やるなら防衛費とは別枠で・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿