2004年11月18日木曜日

「僕はラジオ」

僕はラジオ」を見た。

知的障害である"ラジオ"ことジェームズ・ロバート・ケネディをある事件から知った高校アメリカン・フットボール部のコーチ、ハロルド・ジョーンズは彼をアメフト部のコーチとして招き入れる。反発し、戸惑い、困惑する地元、学校、生徒たち。それでも彼らはラジオを受け入れ、ラジオもまた変化していくのだが、彼を悲劇が襲う・・・。

個人的に大好きなエド・ハリスと、デヴラ・ウィンガーが出てるというだけで選択したような映画だったが、意外や意外、佳作な作品だった。この手の知的障害を取り扱った作品はイノセンスさを前面に押し出していてちょっとなぁ。というのが正直あったし、この作品でもそれは変わらない。しかし、70年代、アメリカにはびこっていたであろう偏見やある種の視線は、これまた70年代で無ければ持ち得なかったはずの楽天さで打ち消していく物語でもある。

ラストシーン、インサートされる現代の物語は、彼と彼らがどのような生き方を選び、その結果を教えてくれる。正直良い話でした、はい。

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