2004年11月29日月曜日

デブラ・ウィンガーを探して

デブラ・ウィンガーを探して
ポニーキャニオン (2004/02/18)
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おすすめ度の平均: 4
3 それぞれのライフスタイル
5 女というもの。
4 男が観るべし!


ひょんなことから、DVDでレンタルした。何しろ100円だし。「僕はラジオ」などで映画に復帰したデヴラ・ウィンガーだが、この作品が公開された2001年当事はまだ隠遁中の頃で、彼女を探るといった中でロザンナ・アークエットがハリウッド女優達、それも40代の女優達に、ハリウッドで女優でいるということ、母親でいること、妻でいること、そして女性でいること、老いの問題、エイジング(整形)の問題。それぞれの意味を、自分の生き方を聞いて尋ねていく――という話。
正直、職業が違いすぎると、自分はまずもって男であって、そして30代であるため、ここで出てくる女優達の苦悩も何もかもがわからない。判りそうなこともあるが、それは自分での立場であって、彼女たちの立場ではない。
作中、40代になって面白くなってきた、今が最高の時だ。とメグ・ライアン達は言うが、そうかぁ?という疑問もある。

しかし、作中でハリウッドの問題に触れられているが、今ハリウッドがターゲットにしているの若年、それも10代であり、求める女性像が違うのだ。それこそ、アンジェリーナ・ジョリーのような――敵をなぎ倒すような相手が求められているのだ。と言っているが、今じゃハリウッドでは10代どころではなく、アンダー10+両親を狙ったアニメーション作品だって多くなってきているし、さらに拍車がかかっているだろう。
日本ではこれが10代+20代+30代の女性が映画のメインターゲットであるかのようなノリだ。ハウルだってどうもメイン・ターゲットがそっち方面のような気がしてならない――いや、未見なのでこれは論評をさけたいところだが、どうも広告の打ち方がそれを感じさせるのは自分だけだろうか?(宮崎監督はもう、ノーテンキに飛行機や戦車でドンパチやってればいいのだと自分は倣岸にも思うのだ。ロリ×ンだってもう周囲はわかってんだし)。
それが正しいのかどうかわからない。ただ、ちゃんと何回でも見たい映画はあるし、それに出てくる俳優たちはやっぱり素晴らしいのだと思う。それは年齢に関係はないのだとも思う。

最後に。一つ胸に響いた言葉がある。「大切なのは情熱なのだ」「情熱が無ければいい仕事はできない」「情熱をもって仕事を出来なければ家賃も払えない」と複数の女優達は言う。そして、タイトルにある、デヴラ・ウィンガーは言う。「情熱は心を溶かすもの。心をソフトにし、溶かすもの。それを追い続けなければいけない」という。ちょっとメモしておこう。


まぁ、そういったわけで、たまにはこういう作品も見るぞ、ということで書いておきました。

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