というわけで前のエントリからの続きです。
学校を出よう!〈2〉I‐My‐Me | |
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ハルヒ・アニメ版第五話「涼宮ハルヒの憂鬱 III」でキョンが図書館で持ちながら寝ていたのが上のやつだ(w (参考サイト→「なに読んでるの? 長門さん」 by 第弐齋藤 土踏まず日記より
正直、1巻があまり読みやすいものではなかったし、主人公があまりにリアクションタイプだったので大丈夫か。と思っていつつ読み始めたらまったく違う主人公で驚いた。が、物語も中々のヒネくれっぷり。読みやすさはましているので安心して読めたが、中身の韜晦っぷりと物語のSFマインドの横溢っぷりは中々のもので読み終わったあとは満足している自分がいた。というわけであとはもう一気呵成です。
学校を出よう!〈3〉The Laughing Bootleg | |
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物語のギミックさは前巻で中々のものだと思ったが、ヒネくれ具合も中々のもの。
個人的にはこの巻をもって主人公が定まったというか(w 多分6巻まで読んで一番好きなのは? と聞かれたら物語の良さは2巻には劣るかもしれないが、こちらの結末の余韻がいい。というか、実はこの3巻の余韻に浸れるのは5巻というのがまたヒネていて感心したりしてもいるのだ。つまり物語のラスト、茉衣子が味わう余波がもう一つあったことを3巻終了時には(直接的に)語っていないのだ。そしてそのことを5巻で吐露するわけである。いや、一気に読むとウムムと唸ってしまったね。
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物語が一気に加速し始める。そのあまりにアレな並行世界と、世界の上位意識がネタ。並行世界のイマジネーションは中々のもので、もう安心して読める気配。
学校を出よう!〈5〉NOT DEAD OR NOT ALIVE | |
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前後編の二部作。今度はそういう方面で世界を語ってみせるか。ハルヒとはまた趣きが異なる世界の表現ではある。インタラプトするくだりに関してはどうしてもビューティフル・ドリーマーとかハレーション・ゴーストを思い出したりしたのだが(w もう茉衣子がどんどん宮野に転がり、宮野のジョーカーっぷりが目立つようなってきたなと思うわけだ。
学校を出よう! (6) VAMPIRE SYNDROME 電撃文庫 (0996) | |
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で、その後編。えーかれこれ1年以上続きは出てないが正直続きが出せるか微妙にしても続きは読みたくなるなぁ。だって物語は全然収束してないんだもの。茉衣子と宮野の関係は収束したとしてもね(w
というわけで、ハルヒ・シリーズとは異なり、恐ろしくキャラではなくその世界と世界のギミックに心を砕いたような作品だったりするわけです。傑作とはいえないかもしれないけれど、ハルヒが気に入った人でまだ作者の作品を読んでないのならいい機会です、読んでみて損はないかと。
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