2006年8月21日月曜日

宇宙へのパスポート(3) / 笹本 祐一 松浦 晋也

宇宙へのパスポート(3)宇宙へのパスポート(3)
笹本 祐一 松浦 晋也

朝日ソノラマ 2006-08-05
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ロケット打ち上げを見るために種子島、内之浦、ケープカナベラル、ギアナ、パリのエアショーを見てドイツを通過、ロシアまでと世界を転々とするSF作家笹本 祐一氏と、サイエンス・ライター松浦 晋也氏のロケット旅行記。

無論、回数をこなしてきただけあって著者たちもロケット打ち上げに関して顔が知られているらしく、日本では的川教授をはじめ宇宙開発に携わるエンジニア達とも顔見知り。色々とうんざりする話もあるんだろうなぁ、と文章の端々に日本の宇宙開発とか航空宇宙技術の問題点が透けてみえるのは自分だけだろうか。

もうね、ワシントンのスミソニアン博物館などを中心とした航空宇宙の博物館ネタとか、ドイツでのツェペリン伯爵などの博物館ネタを見て、思わず日本の航空宇宙関係の博物館のぞんざいさに溜息が出たりとか、JAXAに改編された日本の打ち上げロケットH-2Aなどの根本的な問題点などを見るとこりゃ将来先行き不安だなーとか思ってもみたり。

ただ今回の白眉は、自分のblogでも取り上げた日本の「はやぶさ」が小惑星イトカワに着陸するまでの怒涛の数日間もちゃんとページを割いているところ。そうか川口プロマネって結構豪腕ですね・・・と改めて関心してみたり。「はやぶさ」に関する話は、松浦さんのblog「松浦晋也のL/D」でも随時公開されていたので、あの当時を追いかけることが出来なかったひとは改めてblogも押さえながらみると、当時の熱狂と焦りと期待など色々が絡み合った数日間を追体験できるのではないかと。

未読の方は是非購入のほどを。お二人の旅費の足しにもなりますのでね(w


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