GUNSLINGER GIRL 7 | |
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多分、こう言っては失礼だろうが、作者がかなり「漫画を描くこと」ということに対して「慣れて」きていることは言うまでもないだろう。正直、1巻の頃に比べれば絵柄もかなり大人びたもの(失礼)になり、読みやすくなってきているのだから。
トリエラそのものの話は前回でひとまず終わりを告げているのだが、今回その残滓というべきエピソードもフラテッロであるヒルシャーの視点で描かれる。クラエスの話もあるが、中心は相変わらずペトルーシュカだ。
話の焦点が動いて、ペトルーシュカに中心が(今は)移っているのも作者の心情の変化の一つではないかと思う。
多分、それまでの義体とフラテッロの関係とは違う、いささか飄々としたアレッサンドロとの関係を通して描きたいものがあるのだろう。それは公社の歪さであり、フラテッロという関係の歪さであり、そして・・・さて、なんだろうか。
毎回書いているが、この作品は醜悪だ。その醜悪さをキレイにラッピングしているところにこの作品の特筆すべき点がるあのだが、今回、おや、と思ったのは、若手女性検事とジョゼのやりとりだ。ずいぶんと「らしくない」。このエピソードは、おそらくあとで(多分ジョゼとジャン、二人の兄弟の関係に対する伏線じゃないかと睨んでいる)効いてくるだろう。
なにはともかく、続きに期待しょう。その醜悪なる向こう側にある一縷の望みと約束、記憶を描くこの作品に。
以前のReviewはこちらから。
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