2006年7月10日月曜日

ディスカバリーチャンネル 空母建造

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ディスカバリー・チャンネル

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巨大構造物建設、作成ネタは大好きです。そこにはエンジニアリングなど様々な面白い話がゴロゴロと転がっているわけですから。

一週間前、小樽に空母<キティーホーク>が入港したので、喜びいさんで見学しに行ったのですが、流石アメリカ海軍最後の通常動力型空母、歴代空母にナリは小さいとはいえ、桟橋から見たら大きいのなんの。というわけで、あちこちと空母のエレベーターを眺めていたり、格納庫内の梁(ビーム)を見たり、ブリッジのアレコレをみていたので、ちょうど本屋で見かけたこれを手にとってみた、というわけです。

ディスカバリー・チャンネルは前、スカパーに入っていたころは見ていたんですが、解約してしまいましたからね。纏まってみるにはこういうもので見るのが最適でした。

で、中身は・・・というと、前半部分はCV-76<ロナルド・レーガン>の建造風景。ご丁寧に製鉄所で装甲板が作られるところから話がスタートして、ニミッツ級航空母艦をゆういつ建造できるバージニア州ニューポート・ニューズ造船所での、船体を複数のブロックにわけて同時進行でブロックを作成。お互いのブロックを溶接で繋げて工期短縮を図るブロック工法による建造シーンが流されます。
で、建造が終了すると進水式を行い港に停泊。次に艤装へと移ります。ここからは、先に進水しているCV-75<ハリー・S・トルーマン>へと舞台は移ります。
カタパルトの設置(やはりここで伝統のカタパルト行事があるのですが、それは実際見ていただいて)から、防火シャッターや、ありとあらゆる装備の数々が持ち込まれ、そして試験航海へ。まず海軍の検査チームの検査と御者による検査で不具合の洗い出し。そのあと、一端港へ戻って不具合等を修正、つぎに海軍内部独立の検査チームによる監査を経て、航空母艦としての運用を開始する。というまでを描いています。

まぁ、なんですね。圧巻はエンジン全力運転しながら、30ノットで面舵、取り舵一杯を繰り返すシーンですか。傾斜角15度って、数字だけみると大したことないですが、フライトデッキでは明らかに傾いていますし、格納庫からは水平線が見えなくなるぐらいの傾斜をみせていますから。

巨大システムはいかにして出来上がるのか。興味のある方にオススメです。個人的にちょっとおおっと思ったのは、フライデッキのカタパルト士官達の様子がアレコレと描かれていたのが面白かったかな。

こういう巨大建造、特に軍艦モノというのは中々少ないのですが、例えば、
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また、空母の乗組員の生活とはどういうものか。という点については、

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も面白いですよ。下士官の目から見た空母の生活、があらわに表現されています。

というわけで興味のある方は是非。

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